【話の肖像画】タレント・木梨憲武(52)(3)価値観変えたハワイ体験
〈とんねるずは平成4年の「ガラガラヘビがやってくる」がミリオンセラーとなるなど歌手としても人気を集めた。芸事に対する姿勢は、美空ひばりさんがごく親しい人にも面会を拒んだ病床に2人を呼び寄せるほど高く評価した。北島三郎さんも自作の詞と曲を木梨さんと山本譲二さんのデュエットに贈り、「憲三郎&ジョージ山本」として8年のNHK紅白歌合戦に出場した〉
北島さんのことをオヤジと呼ばせていただいて楽しい時代でした。こんな場所にいさせてもらって、本当にうれしかった。紅白の控室で譲二さんに「オレ、北島さんになりたい!」って言って、(オーバーに顔を似せようと)鼻の穴の周りを黒く塗ったんです。譲二さんは「いいよ!」って。そうして鏡に向かって顔を書いていたら、北島さんが見ているんです(笑)。ちょっと手が止まったとたん、北島さんも「いいよ!」って。そうして、あこがれのサブちゃんになりきって歌うことができたんです。
〈自ら楽しく思うことをして人を喜ばせる。それは一人のハワイ好きとして制作するテレビ番組「木梨目線!憲sunのHAWAII」(BSフジ)でも発揮されている〉
番組はハワイに休憩しに行きがてら、そこにある景色や雰囲気、空気から、何か色とか形とかをもらって、それを番組という形にしています。監督はいるんですが、「これでいいんじゃない」ってのを言わせていただいてます。
ハワイは朝日がすばらしい。一日が始まるときの太陽の強さのようなものを捉えたいと思ったりします。木々の緑に全部の色が出てきて、影が長細く差しながら光が見えてくる。静かな波の音を聴いて、大きく深呼吸する。そういう朝を味わうと、脳みそが変わってきちゃうんでしょうかね。日が出る30分前にコーヒー片手に外に出てみるんです。最初は絵の具を持ってたんです。描けないかなって。でもその様子を味わう方が気持ち良くって、とても描けません。それでカメラを持っていくようにしました。
〈ハワイでの時間は価値観など一変させ、ライフスタイルにも変化があったという〉
今日も午前3時半に起きて絵を描いています。年齢的なものもあるのか、おじいちゃんが盆栽を朝からいじっているとかいうのも、よく分かります。午前中をどう過ごすかが大切です。気がいちばん上がってくる時間が午前中です。ものを考えるのにいちばんいい時間です。
そう思えるようになったのは、ハワイによく行くようになったのと同時くらいかもしれません。40代後半くらいからですかね。日が沈んでメシ食って、ちょっとお酒を飲めば、人って寝るんだなって感じるようになりました。そこであがいて盛り上がらない方が自然なんですね。寝ちゃった方が次の日に気持ちいい。(聞き手 谷口康雄)
Source : http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140521/ent14052103200002-n1.htm