【聴きたい!】クラシック名盤 ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
限りなく優しく繊細に
「葬送行進曲」で有名なショパンのソナタ第2番は、偉大なベートーベンに追いつくべく、斬新なものを作ろうという意気込みと焦燥感に満ちた野心作だった。だが、第3番はショパン特有の甘美で切ない旋律が随所に盛り込まれ、親しみやすい一方、ソナタというきっちりとした枠組みで形作られ、堂々たる傑作に仕上がっている。
今からちょうど170年前に作曲、ペルテュイ伯爵夫人に献呈。夜想曲風の第3楽章の中間部などに見られる、聴き手の魂を浄化してくれるような、限りなく優しく繊細な響きは、もう絶品としか言いようがない。
美しいだけの世界をはるかに超えた、ショパン晩年の境地を"ピアノの王様"アルトゥール・ルビンシュタインの演奏でご堪能あれ(製品番号SICC-30062)。(ソニー、1944円)
モーストリー・クラシック編集部 寺田俊也
Source : http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140425/ent14042513460012-n1.htm