【お先に拝見 試写日記】高齢者の夫婦愛がほとばしる「朽ちた手押し車」
以前、産経新聞紙面(後にSANKEI EXPRESS)で、「ミニシアターへようこそ」というコーナーを持っていたことがある。シネコンでは上映されない個性的な映画に身銭を切って足を運び、感想とも雑観ともつかぬ与太話をあれこれ書いていたのだが、幸いにして映画担当として試写で見ることができるようになり、映画館から足が遠のいてしまった。でもただで見せてもらって何も書かないというのでは申し訳ない。というわけで今週から、「ミニシアターへようこそ」試写室編とも言うべきコーナーを始めます。以後お見知りおきを。
第1回は、5月3日から東京・丸の内TOEIで公開の「朽ちた手押し車」を取り上げたい。丸の内TOEIといえば東映系の旗艦劇場だったはずだが、ここで単館上映とは時代も変わったものだ。
映画は昭和59年に撮影された島宏監督作で、三國連太郎、田村高廣、初井言榮と、いずれも鬼籍に入っている名優が出演している。島監督も昨年、この世を去っている。
当然、リバイバル上映かと思いきや、これが本邦初公開。どうやら配給関係の問題でお蔵入りになっていたらしいが、30年も前に作られていたとは思えないほど今日性のある力強い作品で、いや、すごい映画があったもんだ。
Source : http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140505/ent14050512000001-n1.htm